Special
LUVONICAL Journal Vol.2
<後編>自分で変えられること、変えられないこと
Emiさん:最近思うことは、変えられる部分はもちろん自分たちの仕事のスタイルとかもあるかもだけど、やっぱりお客さんありきのスタイルで、コントロールできない部分も絶対ある。その時に、じゃあ自分たちがコントロールできるところって私は家庭やと思ってて。
「仕事の時間はなかなかコントロール難しいから諦めて辞める」ではなくて、家事100%やっているところを、夫婦でそもそも60%にしたらいいんじゃない?って思う。例えばトイレマットや玄関マットを敷かない、とか、洗濯物は乾燥機に頼ってみるとか。100あるところを60にできたら、そもそも家が楽になるからその分仕事をコントロールできるようになってくる。そういう発信を私たちOURHOMEが担うべきところだと思ってるんよね。やるやらないじゃなくて、家庭の方をコントロールできるところはないかなって、仕組みにしたり、自分のスタッフの幸せだけじゃなくてお客さんにも伝えていけたらと思ってる。
「自分の真ん中」

Emiさん:はっきりと見つかってるわけではないのですが、感覚的には常に「ほんとに自分がそれをやりたいか」とか「ワクワクするか」ということを自分にいつも聞いてる感じかな。それが真ん中というか。例えば毎日のことだけど、今日飲む飲み物を1つ適当に選ぶんじゃなくて、これがいいと思って選べるか、ということの積み重ねかな、と。やっておいた方がいいかな〜?と思ってやることは、誰にとってもメリットがない気がして。仕事もそう。もちろんストライクゾーンが広くなる時もあって、それも必要だけど。会社としての仕事でみんなで進めていくプロジェクト、プロダクトもいっぱいあるし、その一方で、私として一人で進める本作りは、自分と向き合っていく場所。もちろんスタッフの話は聞くけど、やっぱり最後は「私がどうしたいか」というところの「真ん中」の確認作業って感じかな。
髙島:私は今、自分の軸を持ちたいけど、会社のディレクターとしてこう考えなきゃ、と理解はしているけど気持ちがついていかないところが実際あって。そこに家庭とのバランスがちょっと崩れだすとガクンとなってしまうから、それを止めたいなと思ってて。
そのバランスを整えるためにも高島美夕紀としての活動というか、さっきEmiさんが話していたサードプレイスじゃないけど、何か欲しいなって思うようになって。
今回のこの企画はそもそも、高島美夕紀として作品撮りをしたいと思っていたところから始まっていて。作品撮りっていっても物撮りだけじゃちょっとつまらないな、とか、じゃあモデルさんとお花を撮るか、とか色々考えてて。でもモデルさん誰にしよー。若い子探さないとなーとか思ってたときに、モデルさんは今同世代で頑張っている人たちにフォーカスをあててやりたい!ってところにいきついて。
そんなところから、この企画がスタートしたんですよね。
結果的にこの対談が私のサードプレイスになりそうな予感。(笑)
-Emiさんから見た「髙島美夕紀」はどんな人?
Emi:「少女」みたいな人。羨ましいと思うくらい、かわいくて少女。
私たち二人とも仕事ではマネージメントをする立場ではあるけど、全く系統の違う感じ。めちゃくちゃ羨ましいなって思う。みゆきさんは誰とでもフラットな関係が築ける人。持ってうまれた天性があって、そして独創的。
-髙島美夕紀から見た「Emiさん」はどんな人?
高島:女性としてたくましくて、つねに更新されていて本当に尊敬する人。
立ち止まらないし輝きがどんどん増してるなって思う。年齢を重ねれば重ねるほど輝きを増す人。



<髙島美夕紀からEmiさんへmessage>
Emiさんとはコロナ前に一度2人でゆっくりご飯したことがあって、 その時もパワフルでたくましくて、話してると私の方が歳上なのにお姉さんと話してる気分になるというか(笑)
帰りにはいつも何かお土産(勇気とか新しい刺激、発見)をくれるそんな人で。
そんなEmiさんに贈りたいお花は
黄色やオレンジのビタミンカラーに、深めのパープル色したカラーを差し色に使った花束
コロナが大変だった時期にも少しやりとりをしたりして
なんとなくEmiさんが悩みながらも、しなやかに、そして力強く乗り越えて行ってる姿に 見えていたから。
元気なパワーを感じるビタミンカラーと、しなやかな立ち姿をしたカラーを合わせたくなって今日の花束になった気がします。
Emiさん、ありがとうございました^^
LUVONICAL flower works: https://www.luvonical.com/
<編集後記>
二人の空気感がとてもしなやかで自然で、ただそこにいるだけでとても凛とした空気が漂っていました。私も同世代の母として「仕事と生きることを分けない」を大事にしてきたのでお二人の話を聞いて書くことを忘れて話に没頭してしまうシーンが何度かありました。
「ちょうどいい」という言葉がとてもしっくりきて、一人一人のちょうどいいはそれぞれでよくて、でもそれが本当はとても自然なことなんだと改めて思いました。お二人はとても「直感」を大事にされていて、自分の心で感じた「好き」を素直に表現し選択し続けていくことで「自分の真ん中」がしっかりできていく。学びの多い対談でした!次回は一緒にお酒を飲みながらでもゆっくり話したいな、と思っています。
執筆・編集:市川千尋